2011/05/07

若者デモと菅総理による浜岡原発の停止要請

5月6日(金)の夜に記者会見を開催した菅総理大臣は、「国民の皆様に重要なお知らせがあります」と切り出して、中部電力に浜岡原発の(5号機までの)全ての原子炉の運転停止を要請したと発表した。その大きな理由は、約30年以内にかなり高い確立で発生が予想されている東海大地震(M8レベル)だという。一般常識的に考えても有り得ないことだが、浜岡原発は地震の活断層の真上にあり、以前からその危険性が叫ばれてきた。まだ発表されたばかりで本当に(いつぐらいに)止まるかわからない話ではあるが、まずは史上初めて運転中の原子炉を止めるという勇気ある決断を下した菅総理大臣の大英断に心からエールを贈りたい。以下がその全文。http://bit.ly/kflswp

【エネルギーシフトジャパン】
というのも、4月26日(火)に衆議院第一議員会館で『チェルノブイリから25年』と銘打って開催された「エネルギーシフト勉強会(エネシフジャパン)」で、石橋克彦神戸大学名誉教授の話を聞いていたからだ。「エネシフジャパン」は、日本を原発に頼らずに、自然エネルギーにシフトする日本を創る国民と議員の恊働イニシアティブだ。及ばずながら僕もよびかけ人に名前を連ねさせてもらっている。第一回目の勉強会には、地震学の権威である石橋教授と環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんが政策決定に関わる超党派の国会議員と一般市民に向けて講演をされた。http://t.co/EuTlIWl

この仕掛け人は、社民党政審会長の阿部知子氏と元環境省地球環境審議官の小野敏郎氏だという。国会議員は、民主党の元農水大臣の山田正彦氏をはじめ与党時代から原子力政策の矛盾を訴えていた自民党の河野太郎氏から元幹事長の加藤紘一氏まで10党の議員が呼びかけ人として参加していた。霞ヶ関や永田町に詳しい友人によると小野氏は政界の寝業師と呼ばれるほどの交渉力がある人だという。「脱原発 超党派で議論」4月26日(火)朝日新聞記事(第4面)
http://twitpic.com/4pu0nc/full

【地震国の日本には適さない原発】
東京電力は、今回の原発事故について「想定外」という言い訳を繰り返しているが、石橋教授は1997年にはすでに「原発震災」という言葉を作って、2005年には国会(衆議院予算委員会)でも今回起きたような巨大地震との複合震災が発生する可能性に警告を発していた。それをこれまで原発業界ぐるみで無視してきたのだ(だから今回の事故が想定外とは言わせないし、天災ではなく人災であることも確認したい)。

石橋教授の講演のポイントは、日本列島は「ほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある」ということで、全国いたるところで活断層が縦横に走っている地震大国の日本には、どう考えても危険すぎるということだ。しかも原発の耐震設計なども古い地震学に基づいて作られているという…。特に今回菅首相が停止を要請した浜岡原発は、東京から約180キロ圏内にあり、事故が起きれば風に乗って放射性物質が首都圏を含む関東全域にも降り注ぐことになる。最悪の事態が起これば、政治的中枢を含む経済の心臓部である首都圏が壊滅する危険性もある。その意味では、もういつ起きてもおかしくないと言われている東海大地震が起きる前に停止させて安全性を確認することは、理に適った合理的な判断だといえる。http://bit.ly/752FND

【デモやパレードの影響も】
それにしても、この菅総理の重大な決断には何が影響したのだろうか?もちろん政治家だから、そのことによる政治的な利益(政敵からの批判をかわすなど)ということもあるだろう。でも個人的には、若者を中心に4月10日(日)の高円寺デモを皮切りに、各地で開催された「脱原発」デモの影響もあったのではないかと考えたい。この日は鎌倉をはじめ全国各地で脱原発を訴えるデモが開催された。
http://410nonuke.tumblr.com/

【4・11高円寺の脱原発デモ】
自分もリサイクルショップ「素人の乱」を運営する松本哉さんらが反原発の国際行動デーに呼びかけた「4.10原発やめろデモ!!!!!」@高円寺に参加した。ツイッターを使って情報を入手した若者たち。赤ちゃん連れの若い夫婦や数人連れのオシャレな女性たち、いろんなコスプレ?の人たちもいる。友人グループで花見代わり?に参加。ベテラン勢も含めて幅広い年齢層が主催者もびっくりの1万5千人も参加!それぞれに鳴り物を持った参加者は、ドラムを持ったリズム隊の太鼓に合わせて「原発・いらなーい!」と叫んでいた。僕が歩いたところでは、サウンドカーでみんなも一緒に歌った元祖レゲエのランキン・タクシー氏による脱原発ソング「やっぱり・原発・ダメ絶対!」が最高に楽しかった。

【アースデーの代々木公園でも】
参加者の多くは初めてのデモ参加だった。(政治的にシャイで)自分の意思を公には表現しないといわれる若者たちが、福島原発によるあまりの惨状に(脱原発の意思を勇気を出して)「行動で示さなきゃ」「自分達も声をあげなきゃ」と立ち上がったのだ! 子育て中の親たちにとっては、日々の飲み水の安全性を話だし、スーパーで買う野菜が放射性物質に汚染されているかもしれいないという、切迫した問題だからだ。個人的には、このデモは大袈裟ではなく、日本のデモクラシー(民主主義)に生まれたフレッシュな息吹だと感動したが、こんなに重要なイベントをNHKをはじめ大手新聞などマスコミは信じられないことに黙殺した。

これにはジャーナリズムに期待していただけに本当にがっかりした。 でも、このことは権力側がこのような動き(脱原発の民意の噴出が連鎖すること)を恐れていることの裏返しでもあることを感じた。つまり「効いている」のである。これに続いて4月24日(日)に開催された「エネルギーシフトパレード(エネパレ)」は5000人の参加者を集めたという。http://bit.ly/fgUbcK 代々木公園のアースデー東京会場からスタートしたエネパレは、その様子を今回は朝日新聞も取り上げた。「原子力から自然エネルギーへ 転換求め東京でデモ」http://bit.ly/g24eYF

【世田谷でもエネルギーシフトデモ!】
そしてGWの最終日である5月5日には、僕ガ住む地元の世田谷、梅が丘の羽根木公園から下北沢のせせらぎ公園まで歩く「世田谷エネルギーシフト55パレード-子どもの未来のために歩こう-」に参加した。http://bit.ly/itj9Wf このデモは、高円寺デモに刺激を受けた「トランジションタウン世田谷(茶沢会)」の仲間が、たった10日間で準備をしたものだ。

このデモには、短い準備期間の割には800人もの人が広く他県からも参加した。子どもの日だけに、子供連れの家族や若い人も多くてとても楽しいデモだった!高円寺や代々木公園のデモに参加した人たち(賑やかなリズム隊など)も応援に駆けつけてくれた。地元からは環境や教育、再開発問題などに取り組む人たちも参加し、うれしいことに4月の統一地方選挙で「脱原発」を掲げて当選したばかりの保坂展人新区長も個人として挨拶に来てくれた(2分間の映像)。http://bit.ly/itj9Wf

このデモは、脱原発の報道姿勢を明確にしている東京新聞でも紹介された。http://amba.to/jNogpo
そして同じ開催予定欄に紹介されているのが今日、5月7日(土)の渋谷(区役所前14時スタート)で開催されている「5.7 原発やめろデモ!!!!!!!/原発やめろ!超巨大サウンドデモ」だ。高円寺に関わった主催者たちが企画したがなんと数万人の参加者が予定されているという。http://57nonukes.tumblr.com/

ただ報道によれば経済産業省は、この期におよんで「原発重視を方針を堅持して安全宣言で電力確保目指す」という。そして早速、日経新聞やNHKが原発停止に対して批判的な論調の報道を始めているという。何重にも国益を損ねて、これだけの多くの人々や環境に甚大な被害と汚染をもたらしたことへの反省も責任を感じることもない、既得権益にまみれた原発推進派の巻き返しを絶対に許したくない。http://bit.ly/ixd24i

ここは、ひとりでも多くの人が各地で開催されているデモに参加して、冒頭に紹介した「菅総理大臣の大英断」にエールを贈ってこの勢いで脱原発の「エネルギーシフト」の流れを決定的なものにしよう!

こおりやままさや
http://twitter.com/#!/MasayaKoriyama

2011/04/09

統一地方選挙の争点は「原発・エネルギー政策」!

【原発事故が遠くなる東京の日常…】 東京では桜も咲いて気温も上がり、ここ数日は春らしい陽気が続いています。震災直後には、ベランダに薄っすら積もったスギ花粉が福島から飛んできた放射物質ではないかと大騒ぎになったり、水道水に規制値以上のヨウ素が検出されてペットボトルが店頭から一斉に消えたりしたことがだいぶ前のことようにも感じます。スーパーの品揃えも平常時に近くなってきて、テレビや新聞の報道を見なければ、何事もない平和な日々だと思ってしてしまいます…。

そしてはっと気がつけば、もう2日後に統一地方選挙のトップを切って東京都知事選挙の投票日がやってきます。テレビでの震災や原発に関する特別番組は、さすがにだいぶ減ってはきましたが、ニュースの中ではやはりその内容が大半を占めていて、都知事選挙のニュースはほとんど見ないので本当に選挙をやっているのかと疑ってしまうぐらいです。

このことは、多くの有権者が投票所に足を運ばす、投票率が大幅に下がることを予想させます。そして低投票率は、特定の「組織票」を持つ候補者が有利になることを意味します。報道によれば、実質的に自民・公明両党の支援を受ける現職の石原慎太郎氏が優勢で、それを元宮崎県知事の東国原英夫氏、そして都議会民主党が支援する元ワタミ会長の渡辺美樹氏、共産党推薦の小池晃氏と続いています。ただし、まだ3~5割が投票態度を明らかにしていないので、まだまだ情勢は変わる可能性があります。 http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY201104030210.html


【統一選の争点は「原発・エネルギー政策」!】 ちなみに僕は「脱原発」と「自然エネルギーへの戦略的転」を明確に打ち出している小池晃氏に不在者投票してきました。都知事選ですから、お母さんや子ども、高齢者や非正規雇用者(派遣労働者)に優しい社会保障政策も重要だと思うからです。
http://daily.magazine9.jp/plus/2011/04/post-59.html

個人的には、この都知事選挙を皮切りに全国で行われる地方統一選挙は大げさではなく、今回の未曾有の震災による福島原発の事故を受けて、日本の新しい針路を決める歴史的で決定的に重要な選挙だと思っています。 この選挙で、安全性よりコストを優先したことでこれだけ甚大な人的・環境的な汚染と被害を垂れ流している東京電力による福島原発事故が象徴する「いのち(環境)を優先する政治か、それとも財界の利益を優先する政治か」が問われないで、いったいつ有権者は「脱原発=いのち優先」の意思を表明できるというのでしょうか…。

全国の原発を段階的に廃炉にして行く政策を掲げている政治家を僕は選びたいと思います。   その意味でも、今回の重要な争点は「原発・エネルギー政策」だと思います。今回の原発事故で、経済産業省(通産省)や自民党など政府、東京電力などの電力会社、東芝や日立など原発企業、マスコミや東京大学の教授たちがこの40年間近く言い続けてきた「原発がクリーンで安価なエネルギー」だという戯言は、もう今となってはたちの悪い冗談としか思えない「真っ赤な嘘」だったことが最悪の形で証明されてしまいました。そのことを鵜呑みにしてきた訳ではありませんが、まさかここまでの無責任体制でこんなにリスクの高い事業を回していたとは思い至らなかった自分の不明を深く反省しています…。

■「福島・非難すべき沈黙(3月26日仏ル・モンド紙)」 http://www.francemedianews.com/article-70295007.html


【原子力発電について候補者の考えを知ろう!】 ミュージシャンの坂本龍一さん、大貫妙子さんや作家の村上龍さん、映画監督の鎌中ひとみさんたち100人を超える賛同人が「候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会」を立ち上げました。そして、今度の統一地方選挙の知事・政令市長選候補の方々に質問状を送り、その結果をウェブで発表しています。候補者は詳しく回答していますが、わざと「どっちつかず」に書いてある官僚答弁のような回答もあるし、これまでの経歴を見ればその場しのぎの嘘をついている(あとで政策がコロッと変わる)場合もあると思うので、注意深く候補者の真意を読みとって下さい。 http://energy-policy.net/


【危険で環境を汚染するだけでなく割高な…】 原発は地球を放射能汚染の危機にさらし、先祖伝来の豊かな土地から人々を追い出して、農林漁業を壊滅させ、子孫には高レベル放射性廃棄物の毒物というツケを残すことが私たちの目の前で日々証明されています。原発から排出される「人類が作り出した最強の毒物」といわれているプルトニウムの半減期は2万4千年です。その処理コストや管理コストはいったい誰が払うのでしょうか? 使えなくなった原発を廃炉にするにも膨大なコストがかかります。


いったん事故が発生した場合には今回のような(まだ全部でいくらかかるかわからないほどの)巨額のコストと、管理不能ではないかと思われる非常に高いリスクが生じることを、私たちはいま目の前で計り知れない不安と痛みを伴いながら確認しているのです。残念ですが、原発は経済原則から考えても、段階的に廃炉にするべきだと思います…。 今回の原発事故が、世界に冠たる高品質の保証であった「メイド・イン・ジャパン」という国家ブランドを大きく失墜させたことを含めて、この天文学的な損害が誰のどういう責任で生じたのかを徹底的に究明して、その責任を間違いなく取らせることが必要だと思います。 ■外国人記者が見た「この国のメンタリティ-優しすぎる日本人へ-」 (4月6日「週刊現代」)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2372


【世界の流れは安価で安全な自然エネルギー!】 しかも、国際的なネットワークを持ち、最新の海外状況に通じている環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんによれば、海外では風力や太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電コストが、すでに原発のコストを下回ったことが知られているそうです。そして、欧米では新設の発電施設の60%はもう自然エネルギーになっているといいます。 世界をリードしてきた日本の技術をもってさえ安全性をコントロールできないような中央集権的で巨大な発電施設ではなく、地域分散型の自然エネルギー(スマート・グリッド)が世界のトレンドになっているのです。こんなに地震と津波のリスクの高い国に、あまりにも危険な原発は適していない発電施設だと思いませんか?


■飯田哲也×小林武史 緊急会議「エネルギーの世代交代」 http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110407_5007.php


【ドイツでは緑の党の総理大臣が誕生するかも?】 ドイツでは、今回の福島原発の衝撃的な事故にショックを受けた25万人もの普通の人たちが、「脱原発」の意思を示すデモ行進に参加したそうです。そして、3月27日行われた2つのドイツ州議会選で、東日本大震災による福島原発の事故が「原発論争」を呼び覚まして、90年代から一貫して脱原発を訴えてきた「90年連合・緑の党」が大躍進しました。その結果、メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)が58年間も州政権を担ってきた南西部バーデン・ビュルテンベルク州で、独政治史上初の緑の党出身の州首相が誕生しました!このことから、ドイツは再び脱原発にカジを切る可能性が出てきたようです。  


また、福島原発の事故を受けて、メルケル首相は3月14日、原発の稼働年数の延長計画を3カ月間凍結。15日に1980年以前に運転を開始した原発7基を一時停止しました。それにしても、この歴史的な政治的転換の原因を作った日本の原発は、活断層の上にある浜岡原発をはじめ、これだけ大きな地震が群発していて本当に危険なのに、なぜとにかく一時的にでも止まらないのでしょうか?(3月29日産経ニュース) http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/499706/


ドイツの緑の党は、反原発(反核兵器)のNGOや環境NGOなどが大同団結して政党らしくない政党(Greens:緑の人々)として作られました。それが社民党(SPD)と連立政権を8年間も担って「原発の段階的な廃止」や「自然エネルギー政策」の推進、有機農業の目標20%(日本は0.2%)など「今後の日本が目指すべき環境政策」を打ち出して、社会を持続可能(サスティナブル)な方向に大きく進歩させてきました。緑の党・日本「みどりの未来」 http://www.greens.gr.jp/


【あなたはどんな未来に投票しますか?】 今回の統一地方選挙では、子どもたちの未来を「暗黒の未来」にしない、「いのちとみどり(人の健康と自然環境)」を大事にする「みどりの未来」を創造する議員を選びたいと僕は思います。この統一地方選挙の争点は「いのちを守るみどりの町づくり」ではないかと思います。今後、数十年も続く土壌汚染、広範囲の水質汚染と大気を舞う放射性物質で子どもの生命を脅かす魔の原発事業による補助金に頼るのではなく、地産地消の分散型自然エネルギー産業による雇用の創出と有機農業・畜産・水産・林業、伝統食、地域文化とエコツーリズム等による第六次産業化による町おこしを!


【参考資料】 「3.11 後の原子力・エネルギー政策の方向性-二度と悲劇を繰り返さないための6戦略ー」環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也氏 http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_StrategyNo2.pdf


郡山昌也(こおりやままさや) http://organic.no-blog.jp/ http://twitter.com/#!/MasayaKoriyama -

2011/04/08

東京の浄水場でもヨウ素を検出…

とうとう東京の浄水場でも(一歳未満の)幼児には飲ませない方がいい(規制値の2倍)というレベル(210Bq:ベクレル)の放射性ヨウ素(131)が検出されてしまいましたね…。(朝日新聞)http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230282.html また、今日までに福島県産のホウレン草や牛乳だけでなく茨城、栃木、群馬の各県産の多くの農産物が出荷停止になってしまい、摂取制限もかけられてしまいました…。野菜の規制値は2000ベクレル/kgです。(読売新聞) http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110323-567-OYT1T00096.html NHKニュース21では、福島第一号原発から40kmの飯館村の土壌を検査した結果、16万3000ベクレルのセシウムが検出されたと報じました。通常の1600倍という高濃度の汚染です。セシウムの半減期は30年なので、100年経っても消えないそうです。作物に1%しか吸収しなくても1万6000ベクレルの残留で出荷できません。というより、非常に残念ながらその土地ではもう2度と農業はできません…。ヨウ素も117万ベクレル検出されました。これはチェルノブイリ原発周辺の汚染度に匹敵するそうです(朝日新聞:3月24日)。この区域にいらっしゃる方々の健康状態もとても心配です。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014858671000.html 福島第1原発の排水口付近では、21日に採取した海水から、法令が定める濃度限度の126.7倍の放射性ヨウ素を検出しました。海水が汚染されたことで、生態濃縮(食物連鎖)による海産物の汚染に繋がる可能性があります。ニュースでは、せっかく手塩にかけて育てたホウレン草などの野菜を畑で潰さなくてはならない農家の方のコメントや「自分たちはいつも通りに育てていたのに…」と福島の酪農家の方が牛乳の原乳を捨てているシーンなどが報道されていました。このようなニュースを聞いていると、消費者としてはもちろんすごく不安ですが、農林水産業を生業とされている現地の農家・畜産農家・漁師さんたちの生活への不安もとても大きいのではないかと思います。 【飲料水の基準値は世界的には10ベクレル?】 話が横にそれてしまいましたが、今夜のNHKのニュースでは乳児が水道水を飲むことに関しても、専門家が(規制値の2倍強の210ベクレル程度では)「ただちに健康には影響ない」と繰り返していました。日本では、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する規制値は「100ベクレル(Bq/L)」となっているそうです。 厚労省によると、世界的には飲料水の放射性物質の基準値はWHOの飲料水の品質ガイドラインで「10ベクレル」だそうです。食品衛生法には放射性物質の残留値の基準がなかったので、原子力安全委員会が1980年につくった防災指針に基づいて厚労省が3月17日に非常時の暫定基準「300ベクレル」を制定しました。(厚生労働省医薬食品局)http://bit.ly/foBuwU そして乳幼児向けの基準が「100ベクレル」として定められたそうです。つまり平時にはWHOの基準値「10ベクレル」としていたものを「非常時」だからと10倍に引き上げてあるということです。WHOの基準値については、以下の資料をご参照下さい。(WHO飲料水水質ガイドライン/一覧表:P203-P204)「ヨウ素 I-131:10ベクレル/セシウムCs-137:10ベクレル」 http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf その意味では、粉ミルクを作るのに水道水を使わなければならないお母さんの心配は大変なものだろうと思います。東京都では、乳幼児のいる家庭には明日にもペットボトルの水を配るそうです。これは迅速ないい対応だと思いますが、この状況が長く続けばどうなるのでしょうか…。 また大人としても、この規制値についてはどう考えればいいのか悩みます。非常時の基準の300ベクレル内ではあるけれども、WHOの基準値の20倍以上ということです。とはいえ、料理やご飯を炊くにも非常時用のインスタントラーメンを作るのにさえ水を使わずにはできません。他に手がないのでとりあえずは料理には水道水を使うしかありませんが、いつまでこの状況が続くのか知りたいと思っています。ちなみにヨウ素の半減期は8日間のようです(「放射能Q&A」長崎大学医学部)。 http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/interna_heal_j/a3.html でも被災地では、まだとても多くの方々が大変に厳しい、不自由な避難所生活を強いられていると思います。福島では、東京(首都圏)のための電気を危険な福島原発で作った結果、今回の原発事故で被災されて今も本当に大変な状況にあると思います。そのことを考えると、安全な東京にいる自分がこれぐらいで騒いではいけないとも感じますが…。 【放射性物質に関する情報など】 以下は、僕が参考にしている放射性物質に関する情報元です。皆さんもすでに情報をお持ちだとは思いますが、少しでも何かの参考になればと思いご紹介します。もちろん、あくまで参考情報ですので真偽についてのご判断はご自身でお願いします。 ■「放射能への対処法」(鎌中ひとみ監督推薦) http://homepage3.nifty.com/ksueda/youso.html これは、チェルノブイリ原発事故(1986年)の時から活動を続けている団体の「原発110番」というサイトからです。「WHOは放射性ヨウ素を10Bq/Kg(L)を安全基準にしているということに注目。日本の値は10倍になってしまいます(一覧表の中段)。とは鎌中さんのコメント 」 ■「放射線による内部被ばくについて」(津田敏秀・岡山大教授) http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310 これは科学者たちが、今回の原発事故に関する情報をわかり易く紹介するために立ち上げたサイト(サイエンス・メディア・センター)です。特に、この間の新聞やテレビで「レントゲンによる検査での被曝量と比較して安全だ」という話をしていますが、そのことの可否についても論じています。 ■「放射能分野の基礎知識」(放射線医学総合研究所) http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3 原子力発電所に関して定められた一般の方の一年間の線量限度は1ミリシーベルト/年です。自然界から被ばくしている線量は、1年間で2.4ミリシーベルトです。世界の高線量地域では10ミリシーベルトという場所もあります。 ■「レントゲンと原発放射線は違います」(環境市民) http://www.kankyoshimin.org/modules/blog/index.php?content_id=82 これは京都の環境市民団体のサイトです。「レントゲンやCTスキャンは、機器の整った室内で行われるのに対し、今回の事故で放出された放射性物質は空気中を舞っているわけですから、服や肌に付着する外部被曝(表面汚染)と口、鼻、傷口から吸収する内部被曝がおきます。」 ■原子力資料情報室(CNIC) http://www.cnic.jp/ 原子力技術者であった高木仁三郎氏が代表を務めたNPOで脱原発を実現する市民の情報センター。元代表の高木仁三郎さんは、1997年にもうひとつノーベル賞として有名な「ライトライブリフッド賞」を受賞。市民科学者という立場を貫かれた方でした。 【まだ楽観はできないが…】 最後に、先日の「福島原発の現状って本当はどうなの?」という日記で、東芝の元原子炉格納容器設計者、後藤政志さんの講演内容を一部ご紹介しました。その中では、「最悪のシナリオ(チェルノブイリ級の爆発事故)の可能性もない訳ではない」という意見をご紹介しました。(その後も、後藤さんは海外のメディア(BBC)を含めて各局の番組にかなり出演をさているようです) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1691948451&owner_id=13214354 つきましては、信頼している元原子力技術者で、現在は自然エネルギー政策の第一人者である「環境エネルギー政策研究所」代表の飯田哲也さんが、3月20日(日)現時点で福島原発の状況について分析を発表されましたのでご紹介します。結論は、もちろんまだまだ余談を許さない状態ながら、本当に最悪のケースは避けられる可能性が見えてきたという内容です。ご参考まで。http://www.isep.or.jp/ 『「最悪シナリオ」はどこまで最悪か-楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み-』http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf 今朝の地震もけっこう揺れましたよね。東京でもまだまだ非常事態が続きますが、子供たちのためにも「焦らず・慌てず・諦めず」の精神で乗り切りたいですね。 Masayan(こおりやままさや) http://twitter.com/MasayaKoriyama 追伸:この記事は拙「オーガニックブログ」にもあげました。 http://organic.no-blog.jp/weblog/2011/03/post_cd08.html

福島原発の現状って本当はどうなの?

3月17日(木)に参議院議員会館で開催された緊急院内集会「福島原発の現状をどう見るか」に参加してきました。11日(金)に発生した「東北沖地震(東日本大震災)」の影響を受けて起きた、福島原発の現状と今後想定される問題点について(基本的には議員さんたちを対象にした)専門家の話しを直接聞くことができる貴重な機会でした。集会は直前にネットで告知されただけでしたが、会議室が満杯で立ち見が多数でるほどの盛況ぶりでした。主催した原子力資料情報室のHPで、報告会のUSTREAMを録画で見ることができます。 http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1025

【設計技術者・後藤政志さん】 話をされたのは後藤政志さん。東芝の元原子炉格納容器設計者で、工学博士でもあります。後藤さんは、原発の事故発生後から、主に今回の院内集会を主催した原子力資料情報室のコメンテーターとして技術者の立場から小さな集会などで発言を続けてこられました。実際に、原発の「格納容器」や今回の爆発で吹き飛んでいる建屋などの設計に当たられた知識とご経験から、政府やマスコミが伝えない今回の原発事故のリスクについても、技術者の良心を賭けて発言されています。

これまでに、USTREAMなどで後藤さんのコメントを聞いて、その発言に真実を感じるというか、ネガティブな情報も含めて最悪の事態が起きる可能性をちゃんと伝えてくれる姿勢に惹かれていました。それは、立場もあるのでしょうが東京電力や原子力安全保安院の記者会見の「わかり難さ」と対照的でした。後藤さんは、この集会のすぐ後に初めてテレビ出演の依頼があり、テレビ朝日の「ワイドスクランブル」(11:25~)にご出演されて、その後もテレビでのご発言も続けていらっしゃいます。

【原子力資料情報室のこと】 1975年に設立された原子力技術者であった高木仁三郎氏が代表を務めたNPOで脱原発を実現する市民の情報センターです。長年、日本の原子力政策に対して代替案を提案してきた団体です。もう亡くなられたのですが、元代表の高木仁三郎さんは1997年にもうひとつノーベル賞として有名な「ライトライブリフッド賞」を受賞された市民科学者という立場を貫かれた方でした。 http://cnic.jp/

【福島第一原発で何が起きているのか】 僕は原発の専門家でもなんでもないので、後藤さんがどんな話をされたのかをここで再現することはできません。でも、印象に残ったことがあったのでそのことをお伝えしたいと思いました。ちなみに当日のプレゼン資料は以下のリンクから見ることができます。 http://cnic.jp/files/earthquake20110311/20110317innai.pdf

後藤さんは、通常、原発は設計段階ではあらゆる危険性を考えたうえで設計するものだが、今回は地震に津波が重なったために「多重故障」が発生したといいます。そのため、安全システムがすべて作動しないという最も恐れていることが起きたというのです。テレビのニュースでも、今回の事故は地震の大きさや津波が同時に起きたことが「想定外」だったという言葉が繰り返されています。確かにめったに怒らない規模の巨大地震でしたし、津波も予想を上回るものだったかもしれません。でも素人考えですが、海岸線に設備を建設するなら、一定規模の地震が発生した時には相当の津波がセットとは考えないのでしょうか…?

『元東芝の技術者「津波全く想定せず」(読売新聞)』 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/278890.html

【有り得ないリスクは想定しない?】 後藤さんは、設計者としてあらゆるリスクを想定して、有り得ないような(今回のような)ことが起きたときのための対策を考えることが必要ではないかと提案したそうです。例えば、電源が断たれても、なんらかの形で機能する放射能計など…。でも、(それを実施すればかなりコストがかかることもあり)一笑に付されて終りだったそうです。それを引き下がらずに、もっと強く主張するべきだった…という自責の言葉がとても印象的でした。

言葉を変えて言えば、すでに設計の段階で最優先されるべき「安全性」を担保するための二重三重のバックアップ対応をコスト(削減)優先で怠ってきたということのようなのです。そのために、地震の後の福島原発では、格納容器の本来の目的は放射能を閉じ込めるのが仕事なのに「放っておくと(炉内の圧力が上がって)爆発の危険がある」ので『ベント』で危険な放射能を出さざるをえない状況になっている訳です。ちなみに、この「ベント」はその目的を自ら放棄することになるので「格納容器の自殺」と呼ばれているそうです。つまり、それだけあってはならない事態だということです。

そして、驚いたことに例えばヨーロッパでは今回何度も行われているこの「ベント」で格納容器内の圧力を下げるために炉内の水蒸気を緊急排出する場合にも、その際に大気中に放出される放射性物質のためのフィルターを設置するケースもあるそうです。さすがですよね。確かに、緊急事態でも多くの市民が被曝する可能性があるなら、それに対応する準備が本来はあるべきだと思いました。

【想定される最悪のシナリオ】 後藤さんは、今後の予想される危険については以下のように説明されました。

①このまま冷却用の水が注入できずに、原子炉の冷却ができないと炉心が溶融して原子炉の底に溶融物が落ちる(メルトダウン)。さらに冷却ができないと、(放射性物質を閉じ込めている)原子炉圧力容器の底が抜ける(※スリーマイルではこの手前で反応が止まった)。底まで落ちた溶融物はコンクリートと反応して、大量の水素ガスなどを出す。そして、この段階で格納容器が破損するので外部に大量の放射性物質が放出される。

②冷却に失敗すると、事故の進展に伴って水素爆発や水蒸気爆発が起きる可能性がある(摂氏1400度で溶融を始める燃料の被覆管に使われているジルカロイ合金に水が触れると激しい爆発が起きる)。あるいは(制御棒で反応を止めていた)再臨界が起こりうる。再臨界とは床に落ちた溶融物のなかに核分裂を進める燃料が残っていて勝手に臨界を始めること(原子炉にホウ酸を撒布していのは再臨界を防ぐため)。十分に冷却できなければ(原子炉建屋の上部プールに大量に貯蔵されている=格納容器の外にある)使用済み燃料が溶融して大量の放射能が放出されるなど。

③水素、水蒸気爆発など大規模な爆発現象が発生すれば、放射性物質が大量に大気中飛び出し、チェルノブイリ原発事故と同じような事態を招く可能性がある。爆発を起こさない場合にも、徐々に放射性物質が外部に出続ける。

この③が政府やマスコミが言っていることと一番違う点だと思います。もちろん、これがすぐにも起きると言っているのではなく、最悪の事態になった場合にはその可能性があると設計技術者として言っているのです。でも、その心配がまったくないと言われている場合と、小さくても最悪のシナリオが起きる可能性があると言われた場合では、今後の自分や家族の動き方を考えるときには、大きく対応が変わってくるのはないでしょうか?

【政府・マスコミと海外政府・NGOの情報格差】 それにしても、今回の原発事故でもどかしく感じるのは政府(とマスコミ)の情報公開に対する姿勢です。この時代、環境NGOなどがツイッターやブログ、UTSREAMなどを使って独自の情報収集や(放射性物質の放射量の)検査結果などを公表しています。また世界中のメディアの論調も即座に翻訳されてマスコミによりも先にメルマガなどで紹介されています。連日の記者会見で頑張っている枝野官房長官には申し訳ないですが、(海外メディアや外国政府から)情報を隠していると言われても仕方がないぐらい、発表される情報の詳しさや精度などが足りないというか低いのがもどかしいと感じます。

結局(例えば東京での被曝の可能性や内部被曝の危険性など)本当のところはどうなのかを知りたければ、自分でネットで環境NGOや海外の情報を調べなければ納得できる情報が得られないからです。このことが、多くの市民の不安につながっているのではないかと思います。メディアなどで非難されている都市部での「買い溜め」にしても、政府や東電から十分な情報が提供されないから、万が一の場合を想定して多くの人がとにかく家族の食料確保に走ることを非難できないような気が個人的にはしています。もちろん、ヤバすぎる情報を出すことでパニックが起きることを恐れているとか、それを防ごうという政府の考え方はわからないではないですが、僕は多くの人たちは客観的な情報を出せば、ちゃんと自分でどう動くべきかを判断できると思います。

【日本政府の対応力を信じたい…】 このことは、もし政府や東京電力が情報を隠していないとしたら、事故現場の詳細を把握できていない、もしくは客観的に事故の全容を分析できていないのではないかという心配に変わります。これまで政府が「4」だと言っていた今回の事故の(国際的な)レベル評価が今日になってようやく「5」に引き上げられたことが一例です。日本の環境NGOや(テレビに出ていない)専門家の間では、かなり前から今回の事故のレベルはチェルノブイリ一歩手前の「6.5」だと評価されていました。だからこそ、彼らは30km圏内ではなく、アメリカ大使館などの外国の政府機関のように80km圏内からの避難勧告や、特に子供たちのためのヨウ素剤の配布を提言しているのです(例:環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さん)。 http://www.isep.or.jp/

政府や東電が、原発事故の情報を隠しているのか、それとも事故現場の全容や詳細を把握していないのか。どちらであっても世界中が困る話です…。以下、原子力資料情報室からの今日の時点での政府への要望事項です。 http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1034

報告がとても長くなってしまいました。いろいろ勝手なことを書きましたが、身の危険を省みず、福島原発の冷却作業に現場で従事されている東京電力やその関係会社の皆さん、自衛隊や消防庁の皆さんに心からの敬意と感謝を評したいと思います。また、震災に加えて被曝の脅威にさられている福島の被災者の皆さんには、なんと言ったらいいかわかりませんが、少しでも早く状況が改善されることをお祈りしています。最後に、今回の地震関係(特に福島原発)の情報を拙ツイッターでリツイートしています。よろしければご覧下さい。 http://twilog.org/MasayaKoriyama

追伸:以下、環境エネルギー政策研究所代表の飯田哲也さんが発表された『「最悪シナリオ」はどこまで最悪か-楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み-』(3月20日時点)です。ご参考まで。 http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf

2010/01/18

フェアトレード国際シンポジウム

昨年の11月に国連大学と青山学院大学を会場に「第2回アジア連帯経済フォーラム2009」が開催されました。その時にもフェアトレードの分科会でコーディネータを務めていらした、東京経済大学の渡辺龍也教授からの案内をご紹介します。http://solidarityeconomy.web.fc2.com/

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2月27日(土)、28日(日)に、東京経済大学において開催するフェアトレード国際シンポジウムのプログラムが下記および添付の通り固まりましたので、ご案内申し上げます。 本シンポジウムでは、海外から7人のゲストを、また国内の主要なフェアトレード団体の代表をお呼びして、フェアトレード運動の現状と課題、今後進むべき道等を明らかにして参りたいと思います。海外ゲストはFLOやWFTOをはじめ、世界のフェアトレード運動をリードする方々ばかりで、これだけのゲストが一堂に参加するシンポジウムは過去に例がないと思います。つきましては、本シンポジウムに奮ってご参加頂けますよう、お願い申し上げます。

東京経済大学 渡辺龍也
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国際シンポジウム:「フェアトレードの拡大と深化」
日時:2009年2月27日(土)・28日(日)
会場:東京経済大学 B301 〒185-8502東京都国分寺市南町1-7-34
連絡:℡(代表):042-328-7711
主催:東京経済大学学術研究センター、フェアトレード学生ネットワーク(FTSN) http://ameblo.jp/ftsn-t/entry-10433767544.html

 グローバリゼーションの進行にともなって拡大する南北間の格差、貧富の格差は、国際社会の一大関心事となっている。そうした格差を、援助ではなく「公正な貿易」の実現によって解消しようとする「フェアトレード」は、近年とみに脚光を浴び、日本でも若い世代を引きつけている。その一方で、フェアトレードが一般の流通に乗り、「商業化」していることへの懸念も強まっている。「生産者と消費者の連帯」といったフェアトレード本来の理念が希薄化し、不公正な世界貿易を根本から変える革新力を失ってきているのではないか、という懸念である。フェアトレードが大きな岐路に立ついま、フェアトレードをめぐる今日的課題、中でもその「拡大」と「深化」をめぐる課題を掘り下げるとともに、今後の世界および日本におけるフェアトレードあり方を明らかにすることは時宜を得たものと言える。本シンポジウムでは国内外のフェアトレード界の第一人者を招いて、「フェアトレードと企業」、「フェアトレードと政府」、「フェアトレードと社会」という3つの切り口から拡大と深化の課題に迫る。

・主なゲスト(敬称略)
イアン・ブレットマン(FLO:国際フェアトレードラベル機構、副代表)    
クラリベル・ダヴィッド(WFTO:世界フェアトレード連盟、副代表)    
カルメン・イエツィ(FTF:フェアトレード連合、事務局長)    
ブルース・クラウザー(フェアトレード・タウン運動、総合コーディネータ)
フランツ・ファンデルホフ(UCIRI:メキシココーヒー生産者組合、代表)
サフィア・ミニー(ピープル・ツリー代表)    
ジャン・マリ・クリエ(フェアフューチャーズ、代表)
木寺昌人(外務省国際協力局長)
松本義弘(横須賀市国際交流課長) 
長坂寿久(拓殖大学教授)    
上田 誠(オルター・トレード・ジャパン、専務取締役)    
小松豊明(クラフトリンク南風、代表)    
鈴木隆司(ぐらするーつ、代表)    
胤森なお子(ピープル・ツリー、常務取締役)    
金田晃一(武田薬品工業、CSR/CBシニアマネジャー)    
森下樹理(フェアトレード学生ネットワーク、関東代表)ほか

・プログラム
2月27日 (土) 
8:45- 9:15 受付 
9:15- 9:30 開会の挨拶 
9:30-10:00 ゲスト・スピーチ 一色 清(朝日新聞) 
10:00-10:45 EUのフェアトレード ジャン・マリ・クリエ(Fairfutures)  
10:45-11:30 アメリカにおけるフェアトレード カルメン・イエツィ(FTF) 
11:30-12:15 日本におけるフェアトレード 長坂寿久(拓殖大学) 
13:15-14:00 南からの視点 クラリベル・ダヴィッド(WFTO) 
14:00-14:45 フェアトレードラベルの経験 イアン・ブレットマン(FLO) 
15:00-17:00 パネル・ディスカッション1<企業セクターへの浸透> 
17:00-17:30 特別講演 フランツ・ファンデルホフ(UCIRI) 
18:00-20:00 レセプション

2月28日 (日) 
8:45- 9:05 受付 
9:05- 9:15 アナウンス 
9:15- 9:45 フェアトレードへの日本政府の姿勢 木寺昌人(外務省) 
9:45-10:15 フェアトレード・タウンの動き ブルース・クラウザー(FTT)  
10:15-11:45 パネル・ディスカッション2<政府・自治体への浸透> 
13:00-15:00 パネル・ディスカッション3<社会への浸透> 
15:15-17:15 フェアトレードはどこへ:その深化と拡大 
17:15-17:30 閉会の挨拶

お申し込み:シンポジウムへの参加には事前予約が必要です。事前問い合わせが多いため、早めの予約をお勧めします。 申し込みはft.international.symposium@gmail.comまで。件名は「申し込み」として下さい。 
★社会人の方:氏名、会社/団体名、連絡先(PCメールアドレス) 
★学生の方 :氏名、大学名、学年、所属団体名(あれば)、連絡先(PCメールアドレス) 
宿泊:遠来の方で会場近くに宿泊をご希望の方は、国分寺駅隣接の「ホテルメッツ国分寺」に「フェアトレード国際シンポジウム」の名で20室ほど確保してありますので、直接お申し込み下さい(042-328-6111)。 
申し込み期限:2010年2月20日
参加費:シンポジウム:1000円 レセプション:3000円
お問い合わせ:ft.international.symposium@gmail.com 
件名は「問い合わせ」として下さい。

2010/01/14

日本NPO学会のこと

昨年の12月に申請していた「日本NPO学会」に入会が認められた。自分のテーマは「市民社会(NGO/NPO)の活性化=民主主義の進化(深化)」だと思っている。

この学会では、自分の問題意識と共通するようなテーマで大先輩の研究者の皆さんが熱く議論している。ニュースレターのバックナンバーに数年分目を通してみて、とてもうれしかった。
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/janpora/

以下のニュースも、前のエントリーのテーマとも共通するタイムリーで貴重な情報だと思うので、ご紹介(共有)したい。
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NPO学会のみなさまへ

1月10日、東京新聞、中日新聞にて常識革命「公共参入、強いNPOに」という記事が掲載されました。フローレンス、市民フォーラム、JACEVOの活動を紹介していただいています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/joushiki/list/CK2010011002000071.html

鳩山政権は「新しい公共」という理念を掲げています。『新しい公共』とは?きずな構築NPO頼みという記事があり、目指す「国のかたち」を説明しています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010011002000069.html

記事では、NPOへの期待は高いが公共サービスを担うには今のNPOには体力が足りないと伝えています。私たちは、NPOの「経営力」を問い、人材問題と捉えます。資源(会費、寄付、委託、補助、助成金、ボランティア、自主事業の顧客など)を引き付ける工夫や努力をしつつ、同時に単なる事業ありきではなく、ミッションを達成するための有効な活動の企画・立案し、その実行能力が問われています。

それらの能力を引き出し、伸ばすために、市民フォーラムでは、時間をかけて試行錯誤を繰り返し、二つのツールを開発してきました。このツールを使い、何度も繰り返し「考え」作成し(企画立案)、実行し、振り返り(評価)、さらなる改善を行います。めざす姿達成のために、問題解決志向にて、NPOの経営をしていきます。

このオリジナルな二つのツールを使い、自ら所属するNPOの成長のための原動力となる、新人、中堅スタッフのための研修を開講します。環境、まちづくり、中間支援組織のスタッフのみなさまにご参加いただけます。他の分野のみなさまには、また別途資金の工夫をしてご案内できるようにします。

定数に少し余裕がありますので、お早めにお申し込みください。またこの二つのツールをみなさまの各研修などにご活用いただければと思います。お使いいただいて、その威力を実感いただけます。詳細は市民フォーラム事務局にお問い合わせください。

※転送歓迎
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NPO経営スクール開講

~プロフェッショナル意識を持つ環境NPO有給専従スタッフのために~

◆ 1stステップ:新人向け研修1月22日(金)、23日(土)in 名古屋
◆ 2ndステップ:中堅向け研修2月12日(金)、13日(土)in 京 都

受講料:無料

テキスト ロジックモデルワークブック・ビジネスモデルワークブック

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NPOは社会の課題を解決し、成果を生み出すことができる「経営力」が求められます。そのNPOのスタッフは自ら社会や地域の課題を発見し、考え、判断し、行動していくことが大切です。組織の経営者だけではなく、すべてのスタッフが、組織の経営について考えられること、そのことが、組織の成長のための「原動力」となります。

NPOの経営者のみなさん、新人、もしくは中堅のスタッフの方をぜひ研修に送り出してあげてください。きっと内在する能力を引き出し、組織の原動力となる人材となって帰ってきます。

この研修の前にNPOの経営者に、人材に関してはどのような課題があり、どのような人材を求めるのかをヒヤリングしました。

・団体のミッションを明確に伝え、自分のファンをつくることができない。
・活動が目的化している。
・現在行っている毎日の活動(仕事)に追われ、改善する意識が薄い。
・ミッション達成のために現状の課題を発見し、企画立案する能力に乏しい。
・お金がないNPOがどのように資源を引き付けて活動をしていくのか、その工夫と努力、実効性に混迷している。

経営者だけでなく、スタッフもそれぞれの個性や強みを活かし経営センスを発揮することが大切です。この研修をうけたあとは、自ら課題発見、問題解決能力向上に努め、組織の原動力となることができるはずです。

<内容>
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「ミッション有効性」と「事業性」をロジックモデルとビジネスモデルという二つの道具を使い、頭の中にあることを分析整理発案し、「問題を解決」しつつ「資源を引き付ける」には、どのように頭を動かし、行動すればよいのか、それらの経営センスを身につけます。

◆新人向け研修
到達目標
・組織の一員としてミッションを理解し、活動志向から成果志向へと意識の変化をめざします。(話を聞くだけでなく、ロジックモデルという道具をつかい、実践型の研修です)
・自分のファンをつくるための想いを伝える力、日常の業務改善ができる力、地域とのつながり力を身につけます。

開催日時:
平成22年1月22日(金)13:30~19:00
平成22年1月23日(土)10:00~16:30

開催場所:
愛知県産業労働センター(WINC AICHI)908会議室
名古屋市中村区名駅4丁目4-38
(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より徒歩約5分
http://www.winc-aichi.jp/

カリキュラム:
(1日目)
13:30~14:00 自己紹介
14:00~15:00 総論
15:10~19:00 自らが成果志向となるためにⅠ
(2日目)
10:00~12:00 伝える力Ⅰ
13:00~14:30 業務改善を提案する力
14:40~15:40 地域とつながっていく力
15:40~16:30 意見交換・まとめ

※新人の方も新人向け研修と中堅向け研修の両方を受講されることをおすすめします。
※新人向け研修のみの受講も可能です。

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◆中堅向け研修
成果志向で組織を動かす力をつけます。ミッション達成のために自ら企画立案し、実行できる力を身につけます。日々の仕事に追われ、地域や社会の課題を発見し、考え、判断し、行動することを見失っていませんか。

身につけたい能力:
成果志向で組織を動かす力、企画立案力、資源の引き付け

開催日時:
平成22年2月12日(金)13:30~19:00
平成22年2月13日(土)10:00~16:30

開催場所:
京都私学会館205号室
京都市下京区室町通高辻上ル山王町561
地下鉄四条駅南出口6番より西へ徒歩約5分
阪急京都線烏丸駅出口26番より南へ徒歩約6分
http://www.kyt-shigakukaikan.or.jp/access.html

カリキュラム:
(1日目)
13:30~14:00 自己紹介
14:00~15:00 総論
15:10~16:10 自らが成果志向となるためにⅠ
16:20~19:00 自らが成果志向となるためにⅡ
(2日目)
10:00~11:00 伝える力Ⅱ
11:00~15:40 NPOの経営力
15:40~16:30 意見交換・まとめ

※中堅の方も新人向け研修と中堅向け研修の両方を受講されることをおすすめします。※新人向け研修を受講された方は、中堅向け研修の「自らが成果志向となるためにⅡ」からの受講も可能です。


<カリキュラム委員・講師陣(プロフィール)>    ※敬称略、五十音順
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇後房雄(特定非営利活動法人市民フォーラム21・NPOセンター代表理事)1954年富山県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授。専門は、政治学、行政学、NPO論。福祉国家と非営利セクター、自治体改革論などが研究テーマ。著者に、「政権交代への軌跡―小選挙区制型民主主義と政党戦略」(花伝社、2009年)「NPOは公共サービスを担えるか」(法律文化社、2009年)、「『オリーブの木』政権戦略」(木村書店、1998年)など。日本行政学会理事、日本NPO学会理事、日本サードセクター経営者協会(JACEVO)代表理事ほか。

◇新海洋子(環境省中部環境パートナーシップオフィス チーフプロデューサー)1967年三重県生まれ。大学卒業後、財団法人名古屋YWCAに就職。その後特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会に移り、行政・企業とのパートナーシップによる「リサイクルステーション」「環境教育」「環境コミュニケーション」 事業などを担当する。その後、環境教育NPOエコプラットフォーム東海事務局長となり、環境教育の情報機能、持続可能性をキーワードにした教育プログラムの開発、人材育成事業を担う。現在、環境省・中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)のチーフプロデューサー(NPOスタッフ)。持続可能な地域を実現する鍵であろう「環境パートナーシップ」の促進に取り組む。

◇杦本育生(特定非営利活動法人環境市民代表理事)
1953年大阪市生まれ。京都大学農学部農芸化学科卒業後、京都市役所勤務。主に環境管理計画、環境アセスメント制度の策定に携わる。ごみ問題市民会議事務局長。1992年、環境市民理事・事務局責任者、2002年より特定非営利活動法人環境市民代表理事就任。日本で初の「グリーンコンシューマーガイド」(環境を大切にする買い物ガイド)の企画発行、「日本の環境首都コンテスト」継続実施(01年度~)、「エコ修学旅行」企画運営など、日本におけるグリーンコンシューマー活動、エコシティ活動、エコツアー活動を先進的に具体化し推進。また地球温暖化防止京都会議(COP3)では気候フォーラム事務局次長として主にキャンペーン活動を担当。

◇藤岡喜美子(特定非営利活動法人市民フォーラム21・NPOセンター事務局長)1954年愛知県生まれ。東京海上火災保険会社を退社後、地域活動を行う。町会議員を1期就任。2003年より特定非営利活動法人 市民フォーラム21・NPOセンター事務局長。NPO経営ならびに行政経営のコンサルティングを行う。2009年5月から名古屋市経営アドバイザーに就任、経営アドバイザー10名の幹事役を担うとともに、10%減税や地域委員会(仮称)の創設等、名古屋市の政策全般の助言役を務める。日本サードセクター経営者協会(JACEVO)執行理事ほか。

◇和喜田恵介(特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会代表理事)特定非営利活動法人中部リサイクル市民運動の会入職10年目。2007年共同代表となる。「市民参加」「NPOと行政の協働」「ファシリテーション」「NPOの組織マネジメント」などの活動に関わる。


<主催・連絡先>
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特定非営利活動法人市民フォーラム21・NPOセンター(担当:島)
〒462-0819 愛知県名古屋市北区平安1-9-22
TEL:052-919-0200  FAX:052-919-0220
Eメール:shima@sf21npo.gr.jp
URL:http://www.sf21npo.gr.jp/

※本セミナーは独立行政法人環境再生保全機構の助成を受けて実施しています。

<お申込み方法>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
下記お申込みフォームにご記入の上、メールでお申込みください。

----------------<送信先:shima@sf21npo.gr.jp>------------------

お名前:

ご希望のコース:両方通しで参加・新人向け研修・中堅向け研修

ご所属(役職):

ご住所:

電話番号:

FAX番号:

Eメール:

★昼食の希望:有・無
※昼食の代金は1,200円程度を想定しています。ご希望の方は、当日受付にて代金をお支払いください。
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┗■┓市民フォーラム21・NPOセンター中期戦略2007★3つの柱★┏■┛
┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■┛
1 公共サービスを担い改革するNPOを支援する
◆─────────────────────────────◆
2 市民が主役となる新しい政府・行政像を創出する
◆─────────────────────────────◆
3 重層的で社会的存在感のあるサードセクターを構築する
◆─────────────────────────────◆

特定非営利活動法人 市民フォーラム21・ NPOセンター
事務局長 藤岡 喜美子
TEL052-919-0200/FAX052-919-0220/fujioka@sf21npo.gr.jp
〒462-0819
愛知県 名古屋市北区平安1丁目9番22号
URL; http://www.sf21npo.gr.jp/ http://www.tasukaru.org/
http://blog.canpan.info/shiminforam
http://blog.canpan.info/jacevo/

┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■┛

転送ここまで。

2010/01/05

グローバル市民主義って?

今日からこのブログを始めたい。テーマは「市民社会(NGO/NPO)の可能性」についてだ。

1月4日(月)の朝日新聞でエコノミストで同志社大学教授の浜矩子さん(元三菱総合研究所ロンドン駐在事務所長)が、『2010年代 -どんな時代に- 』の特集記事に「デフレ経済と社会(共存共栄 探るべき時)」というテーマでグローバル経済のことを語っている。

その最後に「20世紀の最後の10年で国民国家を基礎単位とした世界が、グローバル資本主義で壊れた。」そして「次はグローバル市民主義の時代」だと言っている。浜矩子さんの言う「グローバル市民主義」ってなんだろう?「グローバル市民」とは「地球市民」のことなのだろうか?英語で言えば「Global Citizen」 のことかな?以前は「世界市民(World citizen)主義者:コスモポリタン」という言葉もあった。

浜矩子さんは、記事の最後を「経済活動とは、人と人の営みです。地域社会、地域共同体を構成している市民が主役になれるのか。グローバル市民主義への道筋を、どう具現化するのか。次の10年に、我々が問われているテーマです。」と結んでいる。

ところで、政治学では「グローバル市民社会(Global Civil Society)」という概念が注目されている。グローバルな「市民社会組織(NGO/NPO)」のことだ。具体的には、先月コペンハーゲンの国連会議(COP15)で議論された「地球温暖化(気候変動)」や「開発途上国の貧困問題」のように解決すべきグローバルな問題に対して、グローバルなネットワークを通じで行動するNGOやNPOなどの「市民社会組織(Civil Society Organization:CSO)」を指す。ちなみにNGOは「非政府組織(Non-Governmental Organization)」の略でNPOは非営利組織(Non-Profit Organization)」の略称だ。

国際NGOなどに代表される「市民社会組織(CSO)」は、国連の会議にも正式に参加して、問題解決のために規制の強化や改革を提言するなど国益を超えた地球益(公共益)を求める活動を展開している。このような地球規模の問題に立ち向かう市民社会組織は「地球市民社会」、もしくは「グローバル市民社会 (Global Civil Society)」と呼ばれている。
http://organic.no-blog.jp/weblog/2009/09/npo_6769.html

この「グローバル市民社会」論と浜矩子さんの言う「グローバル市民主義」はつながっているだろうか? そういえばその昔、菅直人さんや鳩山由紀夫さんが作った民主党という政党のキャッチフレーズに「市民が主役の民主党!」というのがあった。1996年に最初の民主党ができた頃のことだ。

2009年夏の政権交代でついに首相になった鳩山総理大臣は、第173回臨時国会の所信表明演説で「新しい公共」等、市民やNPO、ボランティアについて何度も言及したという。また、11月30日の代表質問で鳩山首相は、答弁で「NPO支援税制(認定NPO法人制度)」の拡充を明言したそうだ。
http://www.npoweb.jp/modules/news1/article.php?storyid=3208

最初の民主党ができてから15年目の今年、「市民が主役の民主党」がついに実現されるのか?
http://organic.no-blog.jp/weblog/2009/09/ngonpo_53a9.html